グランソヴァール（2016年生、母スイートマカロン）

グランソヴァール（2016年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「偉大な救世主(仏)」。毛色は芦毛。種牡馬のダンカーク（当時10歳）と交配したスイートマカロンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は木村秀則。主な勝ち鞍は2019年の春待月賞(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額1,600万円（0.8万×2000口）で一口馬主が募集された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月13日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るファムファタルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

1月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

2月11日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

9月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの古作特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のパイロテクニクスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

12月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの春待月賞（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のライトオブピースをクビ差振り切って優勝

4歳（2020年）

3月8日、中9週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月26日、中6週で迎えた11戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月6日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（7戦2勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

10月10日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの神無月ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

5歳（2021年）

1月23日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1400m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

4月17日、中9週で迎えた17戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月12日、中7週で迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったシャンボールナイトから7馬身差の2着に敗北した。