カネツブラボー（2005年生、母フジノワイドスルー）

カネツブラボー（2005年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋喜んだり、すてき、うまいぞと叫ぶことば（仏）」。品種はサラブレッド系で、毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタキシード（当時9歳）と交配したフジノワイドスルーが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）カネツ牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方29戦6勝2着7回。主な勝ち鞍は2010年の一般B2九。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

3月15日、デビュー戦は田中博康騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

4月19日、中4週で迎えた2戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7月21日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、3歳C2五（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のカネスベネフィシオをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

8月30日、中5週で迎えた4戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、3歳C2二（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

10月13日、中5週で迎えた5戦目は、小岩井純良バター杯（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したコイノキセキを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中2週で迎えた6戦目は、一般C2八（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキョウエイノーブルを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中2週で迎えた7戦目は、一般C2六（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したゲイリーリバイバルを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

12月28日、中4週で迎えた8戦目は、一般C2十二（水沢ダート1300m 小雪/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

4歳（2009年）

4月6日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林俊彦騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、サクラデューエルに3/4馬身交わされて2着となった。

4月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で小林俊彦騎手（6戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ニューカーレッジにハナ差交わされて2着に惜敗した。

5月18日、中2週で迎えた11戦目は、一般C2九（盛岡ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で小林俊彦騎手（7戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のヤマニンアイレをクビ差振り切って断然人気に応えた。

10月11日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で小林俊彦騎手（8戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るファブリックパネルを上がり0位の末脚で半馬身差し切って久方ぶりの一戦をモノにした。

10月24日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1十三（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小林俊彦騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた14戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で小林俊彦騎手（10戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で小林俊彦騎手（11戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は13戦連続で小林俊彦騎手（12戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアングレスに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

5歳（2010年）

1月4日、中1週で迎えた17戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したトウカイエクセルを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

1月11日、連闘で迎えた18戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（13戦3勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

3月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた19戦目は、一般C1二（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（14戦3勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

4月12日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、日高火防祭レース（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（15戦3勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月9日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、気楽会わくわくCUP（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5月22日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた22戦目は、盛岡花火の祭典レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（16戦3勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた23戦目は、シープラザ釜石レース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた24戦目は、MSS応援団・ORO来場記念（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（17戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた25戦目は、アジアの広場まつりレース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（18戦3勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた26戦目は、一般C1二（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（19戦3勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモジャーニーに6馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

9月4日、中2週で迎えた27戦目は、一般B2九（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（20戦4勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヨークタウンに5馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

11月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、美好玩具賞（水沢ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は木村暁騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、シャイニーバードに半馬身交わされて2着となった。

12月12日、中1週で迎えた29戦目は、一般B2六（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた30戦目は、一般B2六（水沢ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村暁騎手（5戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

6歳（2011年）

1月2日、連闘で迎えた31戦目は、日本一のもちつき大会レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で木村暁騎手（6戦1勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着を確保した。