タイパラダイス（1996年生、母タイエバンス）

タイパラダイス（1996年4月28日）は、日本の競走馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスリルシヨー（当時13歳）と交配したタイエバンスが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地22戦1勝2着3回、中央障害6戦2勝、地方9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2001年の障害4歳以上オープン。

経歴

デビュー前

森安弘昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

9月27日、デビュー戦はM.ロバーツ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1000m 雨/重）に出走。馬体重は472kg。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月25日、中3週で迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

11月29日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったタイキヘラクレスに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

3歳（1999年）

1月6日、中3週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた6戦目は、森安輝正騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の’99ベストスパー特別（1）（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るテルノムテキを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

2月6日、中1週で迎えた7戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた8戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月7日、中1週で迎えた9戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は森安輝正騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

10月17日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた13戦目は、’99フレンドリーサドル特別（5）（船橋ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上はM.ロバーツ騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた14戦目は、ゴールデンスター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた15戦目は、年忘れスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は森安輝正騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったカネショウワンダーから2馬身差の2着となった。

4歳（2000年）

1月12日、中2週で迎えた16戦目は、ジャニュアリースター賞（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で森安輝正騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。4着を確保した。

2月9日、中3週で迎えた17戦目は、フェブラリースター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森安輝正騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた18戦目は、マルチステップ特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森安輝正騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、’00フレンドリースパー特別（4）（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森安輝正騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤングエースを半馬身振り切って優勝

3月19日、中0週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた20戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で森安輝正騎手（7戦2勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月16日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の舞浜特別（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で森安輝正騎手（8戦2勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

4月29日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で森安輝正騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったスナークレイアースにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

6月4日、中4週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で森安輝正騎手（10戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で森安輝正騎手（11戦2勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた25戦目は、’00フレンドリーサドル特別（4）（船橋ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で森安輝正騎手（12戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月17日、中7週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下の佐倉特別（中山芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で森安輝正騎手（13戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

10月7日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で森安輝正騎手（14戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスプリームコートに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

10月29日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 雨/重）に出走。鞍上は14戦連続で森安輝正騎手（15戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のオーバルオフィスをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

11月18日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は15戦連続で森安輝正騎手（16戦3勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

11月26日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた30戦目は、4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は16戦連続で森安輝正騎手（17戦3勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

12月23日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた31戦目は、4歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で森安輝正騎手（18戦3勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

5歳（2001年）

1月14日、中2週で迎えた32戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月4日、中6週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のオニタイジに3/4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月24日、中2週で迎えた34戦目は、今井規和騎手を鞍上に迎えて、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。9着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は田中剛騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマニンエスコートに2馬身半の差をつけて5勝目を手中に収めた。

4月28日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた37戦目は、田口大二郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。6着に敗れた。