ブラックシャドウ（2003年生、母トーヨーラクーン）

ブラックシャドウ（2003年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒い影」。毛色は青毛。種牡馬のアドマイヤボス（当時6歳）と交配したトーヨーラクーンが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地35戦4勝2着4回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の御宿特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

7月31日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったショウナンタキオンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のレイザストレングスに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月12日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

3歳（2006年）

2月12日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

3月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンデーフラッパーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月8日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

4歳（2007年）

1月27日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から36kg戻して迎えた7戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

3月18日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の御宿特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のグリーンアラモードをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月1日、約8か月半の休養明けで迎えた9戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったパープルストックにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月22日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

5歳（2008年）

1月26日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

3月2日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したエイシンイーデンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月12日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のジェイケイセラヴィを半馬身振り切って4勝目を収める

5月18日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。13着に敗れた。

9月28日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg絞って迎えた15戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

10月4日、連闘で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったペプチドルビーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6歳（2009年）

5月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

6月27日、中7週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた20戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

9月5日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

10月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

11月1日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた25戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

7歳（2010年）

3月27日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

4月18日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（6戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

6月6日、中6週で迎えた28戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

9月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg減らして迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の京都オータムプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（8戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

11月21日、中4週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の京都スマイルプレミアム（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

12月5日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、3歳以上1600万下の下関ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた33戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は失速してしまい13着に敗れた。

8歳（2011年）

1月10日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（10戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（11戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

3月10日、中6週で迎えた36戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ブラッドストーン賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

5月3日、中7週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた37戦目は、田中力騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の閃光スプリント（船橋ダート1000m 雨/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた38戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の水無月特別（浦和ダート1600m 雨/重）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた39戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤裕太騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。