タガノゲルニカ（2002年生、母ブロードマラ）

タガノゲルニカ（2002年6月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ピカソの最高傑作」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時17歳）と交配したブロードマラが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地17戦5勝2着3回。2006年の平安ステークス(G3)に勝利した他、2007年のマリーンステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

4月16日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

4月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

6月4日、中4週で迎えた3戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルダンツァに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月10日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、エイシンリトルトンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月23日、中1週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

9月17日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のグローリーサンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダブルスポットに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月18日、中1週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のイセノイチに5馬身の差をつけて3勝目を手にした。

4歳（2006年）

1月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイラントシチーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

1月22日、中1週で迎えた11戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヴァーミリアンをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

2月19日、中3週で迎えた12戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（5戦3勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

6月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（6戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく3着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた14戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月18日、中8週で迎えた15戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

5歳（2007年）

7月15日、約10か月の休養明けで迎えた16戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（7戦3勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したフィールドルージュを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

9月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。