アタゴバクシン（1998年生、母ナツメツグ）

アタゴバクシン（1998年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時9歳）と交配したナツメツグが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）タガミファーム。戦績は、中央平地21戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の中京日経賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、タガミファームから「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、坪野谷和平によって651万円で落札された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

4月29日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は506kg。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のコンバットチドリを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

4歳（2002年）

5月3日、約12か月半の休養明けで迎えた2戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた3戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

7月6日、中6週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

8月25日、中6週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の白山特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のユウセイントに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

11月3日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハセノコンコルドに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2003年）

2月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

2月23日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の常陸特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた10戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月20日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

10月11日、約6か月の休養明けで迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

11月16日、中1週で迎えた14戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

12月20日、中4週で迎えた15戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京ダート1000m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

12月28日、連闘で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のショーストッパーをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

6歳（2004年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では上々の伸びを見せたが、ドリームカムカムに交わされて2馬身半差の2着となった。

3月27日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7歳（2005年）

3月6日、約11か月半の休養明けで迎えた19戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

4月3日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスリーロケットを半馬身振り切って5勝目をマークした。

5月29日、中7週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。