サマリーズ（2010年生、母ミスアドーラブル）

Someries

2010.05.06

サマリーズ（2010年5月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「英国ダルハムホール・スタッドのファーム名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のハードスパン（当時6歳）と交配したミスアドーラブルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地15戦3勝、地方9戦2勝2着1回。2012年の全日本2歳優駿(Jpn1)に勝利した他、2014年のクラスターカップ(Jpn3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月13日、デビュー戦はN.ピンナ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

11月4日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のハギノグラミーに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月1日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンレジェンドをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

12月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のジェネラルグラントに3馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

3歳（2013年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦3勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい16着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦3勝）。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり18着に終わった。

6月16日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

7月3日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、メーデイアに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月13日、中5週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

11月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

4歳（2014年）

3月15日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦3勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5月3日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（6戦3勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

6月28日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の三宮ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のゴーイングパワーに1馬身3/4の差をつけて久々に白星を挙げた。

7月13日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた16戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスイートジュエリーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月13日、中8週で迎えた17戦目は、エルコンドルパサーメモリアル（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（8戦4勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた18戦目は、D.ペロヴィッチ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は一杯になって最後はドレッドノートと並んで7着同着となった。

12月24日、中8週で迎えた19戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（9戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

5歳（2015年）

4月14日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（10戦4勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた21戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（11戦4勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月12日、中9週で迎えた22戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた23戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（12戦4勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた24戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。