チアズアビリティー（2001年生、母ペンカーレッグ）

チアズアビリティー（2001年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋能力」。毛色は鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時6歳）と交配したペンカーレッグが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は樋渡志尚。戦績は、中央平地20戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2006年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

3月21日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルノユビキタスを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

5月15日、中7週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のカムイヌプリを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

9月12日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳以上1000万下のヒカリデユールメモリアル（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったインパルスシチーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月26日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上1000万下のビワハヤヒデメモリアル（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

11月6日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月12日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず最後はヘキレキと並んで8着同着となった。

12月25日、中1週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

4歳（2005年）

1月16日、中2週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

6月19日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったライトスタッフにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月2日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

5歳（2006年）

1月5日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したワールドドンを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

1月15日、中0週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月19日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた15戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったロングベネフィットに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月18日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアグネスクラウンに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月9日、中2週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

6月18日、中9週で迎えた18戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた19戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。