エンチャント（2019年生、母ニンフェアアルバ）

エンチャント（2019年2月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「防具や道具、武器などのアイテムに効果を付与すること」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時7歳）と交配したニンフェアアルバが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はケイアイファーム。主な勝ち鞍は2022年のゼラニウム賞( 牝)。

経歴

デビュー前

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

1月5日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

2月20日、中6週で迎えた2戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

5月7日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

7月19日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた6戦目は、柴田勇真騎手を鞍上に迎えて、3歳B6（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレラアシリに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月31日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳戦のゼラニウム賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田勇真騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のツルギヤマブシをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

8月14日、中1週で迎えた8戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のSetsuさん全国競馬場巡り旅来場記念杯（金沢ダート1400m 雨/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦の仲良し兄弟生誕記念（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は柴田勇真騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエムテイルビーに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

9月18日、中2週で迎えた10戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

10月5日、中1週で迎えた11戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の上野文化芸術の森!台東賞 125.5万円以下（大井ダート1200m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた12戦目は、3歳戦の137.2万円以下（大井ダート1600m 内回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野畑凌騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた13戦目は、3歳（大井ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で野畑凌騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた14戦目は、3歳（大井ダート1200m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で野畑凌騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた15戦目は、3歳戦の3歳152万円以下（大井ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で野畑凌騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4歳（2023年）

1月25日、中3週で迎えた16戦目は、一般C3五六（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で野畑凌騎手（5戦0勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた17戦目は、一般C3三四五（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で野畑凌騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた18戦目は、谷内貫太騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた19戦目は、後藤蒼二朗騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五六（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

4月27日、中3週で迎えた20戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、一般C3五六（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったマジェスティアスクに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

デビュー前

平山真希厩舎（浦和）へ入厩。

6月15日、中6週で迎えた21戦目は、ローズマリー賞（川崎ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた22戦目は、一般C3一（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本直哉騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた23戦目は、七夕裕次騎手を鞍上に迎えて、一般C3五六（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、カントナに3/4馬身交わされて2着となった。

11月22日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、ランチタイムチャレンジ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で七夕裕次騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したレジュールウールにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月26日、中4週で迎えた25戦目は、川越藩のお蔵米記念（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で七夕裕次騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5歳（2024年）

1月10日、中1週で迎えた26戦目は、ランチタイムチャレンジ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で七夕裕次騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

2月22日、中5週で迎えた27戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、ランチタイムチャレンジ（浦和ダート1400m 雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた28戦目は、ヴィクトリア賞（川崎ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は橋本直哉騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた29戦目は、はくぼ照明一周年記念（浦和ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は七夕裕次騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

4月4日、中0週で迎えた30戦目は、一般C3三四（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で七夕裕次騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた31戦目は、千野稜真騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五六（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた32戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、シン・スタンド完成記念賞!（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。