シネマスコープ（1993年生、母ブルーハワイ）

シネマスコープ（1993年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時10歳）と交配したブルーハワイが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回、地方1戦1勝。1998年の新潟日報賞(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

5月25日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のユウキフラッパーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月7日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、フサイチビクトリーに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた6戦目は、名古屋チャレンジカップマーキュリー賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のアルトジークに7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月28日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

10月27日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったニシノファイナルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月1日、中4週で迎えた9戦目は、C.ナカタニ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’96ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るトロナラッキーを鮮やかな末脚で半馬身差し切って制した。

4歳（1997年）

1月7日、中4週で迎えた10戦目は、寿ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたマヤノデンプシー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

2月22日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキッスパシオンを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

4月20日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた14戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（10戦3勝）。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

11月8日、約6か月の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（11戦3勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

5歳（1998年）

1月25日、中5週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（12戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（13戦3勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

5月9日、中9週で迎えた19戦目は、5歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（14戦3勝）。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（15戦3勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のサマーステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（16戦3勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の大文字ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（17戦3勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

8月23日、連闘で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの新潟日報賞（新潟芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のコクトジュリアンをクビ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

10月4日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

10月17日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、オーロカップ（東京芝1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

11月1日、中1週で迎えた27戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

11月7日、連闘で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。