コカボムクイーン（2015年生、母ピシーズクイーン）

コカボムクイーン（2015年6月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「カクテル名+女王」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時14歳）と交配したピシーズクイーンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高山牧場。主な勝ち鞍は2021年の鳴門ステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

1月6日、デビュー戦は加藤祥太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサトノフェイバーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

1月27日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のクーファエランに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月15日、中7週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤祥太騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

5月26日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤祥太騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

7月28日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で加藤祥太騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、3着に入った。

8月26日、中3週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスズカスマートに1馬身1/4の差をつけて制した。

4歳（2019年）

5月11日、約8か月半の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤祥太騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

6月22日、中5週で迎えた9戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの日野特別（東京ダート1600m 雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

7月28日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

9月1日、中4週で迎えた11戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい16着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のクインズラミントンをクビ差振り切って3勝目をマークした。

10月20日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

5歳（2020年）

6月6日、約7か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中井裕二騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中井裕二騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

11月7日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの播州ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で中井裕二騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず13着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（7戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月27日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの2020フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6歳（2021年）

1月9日、中1週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したアポロビビを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月28日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

4月4日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上3勝クラスの鳴門ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のソーラーフレアを半馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

10月23日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた24戦目は、室町ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのりんくうステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に終わった。

7歳（2022年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

2022年3月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。