エイシンテンリュー（2003年生、母エイシンサンサン）

エイシンテンリュー（2003年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋天竜のように強く」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したエイシンサンサンが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回、中央障害3戦1勝2着2回。2006年の青葉賞(G2)で3着に入った他、2009年の淀ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月22日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のライトモチーフに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月11日、中2週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオリオンオンサイトに5馬身の差をつけて制した。

3月25日、中3週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月29日、中4週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の渥美特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（2007年）

12月16日、約14か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

5歳（2008年）

1月19日、中4週で迎えた11戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた12戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 小雨/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3月8日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月29日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウアンドレに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月27日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムフウウンジを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

5月18日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の六社特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

10月18日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた19戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

12月27日、中4週で迎えた21戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンダーホーラーから1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（2009年）

1月18日、中2週で迎えた22戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のスリーラスカルに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月14日、中3週で迎えた23戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3790m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったインカムから2馬身差の2着に敗北した。