キングオブドラゴン（2017年生、母ベガスナイト）

キングオブドラゴン（2017年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王+龍」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時16歳）と交配したベガスナイトが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地2戦1勝2着1回。2023年の日経新春杯(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、三崎優太によって1億1,880万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月9日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったシーズンズギフトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトーセンワンダーをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2020年）

1月19日、中6週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

2月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの梅花賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4月5日、中8週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの山吹賞（中山芝2200m 外回り小雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月9日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラスのメルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったアイアンバローズにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

9月21日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの金山特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったディアマンミノルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月4日、中1週で迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2200m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

12月19日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったエフティイーリスにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月17日、中3週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの呼子特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月22日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの荒川峡特別（新潟芝2400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したカラミンサに半馬身届かず2着に敗北した。

5月29日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたサマービート決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月27日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた17戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた18戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のリンフレスカンテをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

12月19日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスの尾張特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ダンディズムにハナ差交わされて2着に惜敗した。

12月28日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスのフォーチュンカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（6戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のエールブラーヴを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5歳（2022年）

1月10日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（7戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、スマイルに交わされて2馬身差の2着となった。

3月6日、中7週で迎えた22戦目は、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈のファイティングスピリットでしぶとく粘り込んで、最後は2着のエドノフェリーチェをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月20日、中1週で迎えた23戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（8戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

6月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり5着に敗れた。

9月25日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた26戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井瑠星騎手（9戦1勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って18着に終わった。

6歳（2023年）

1月15日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（10戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたヴェルトライゼンデ決め手に屈してクビ差の2着となった。

2月12日、中3週で迎えた29戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着を確保した。

3月25日、中5週で迎えた30戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

7月16日、約4か月の休み明けで迎えた31戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

8月5日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた32戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

9月3日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

2023年9月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。