トーセンブリッツ（2008年生、母プリティベティ）

トーセンブリッツ（2008年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋稲光（独）」。毛色は青毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時8歳）と交配したプリティベティが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦2勝、地方18戦6勝2着6回。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって2,730万円で落札された。

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

1月23日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

2月26日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

6月18日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた5戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

9月9日、中7週で迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1300m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のモリデンパシュートを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦の御成特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったエミリアビスティーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月18日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2六（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカーリヒルズに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月7日、中2週で迎えた9戦目は、日高特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた10戦目は、プラタナス特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキクノエクラに8馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月21日、中3週で迎えた11戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラブリーフェイスに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2012年）

5月6日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のアルベルティを3/4馬身振り切って休み明けの一戦を制した。

6月2日、中3週で迎えた13戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5歳（2013年）

1月5日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に敗れた。

3月10日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた18戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月11日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のノブオズボーンをハナ差振り切って優勝

8月25日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。

9月7日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に終わった。

11月9日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

6歳（2014年）

1月5日、中7週で迎えた24戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初日の出賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

4月19日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

6月22日、中8週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦1勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた27戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

9月10日、中7週で迎えた28戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のテレ玉バッハプラザ特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサイドシルを異次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月9日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の陽月特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったグラッツェーラに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月21日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の霜月特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したハードクラップにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月10日、中2週で迎えた31戦目は、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモリープリングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

7歳（2015年）

1月8日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったモリデンバーグに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

2月6日、中3週で迎えた33戦目は、D.ホランド騎手を鞍上に迎えて、うぐいす賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

3月25日、中6週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の爽春特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5月29日、中8週で迎えた35戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、薫風特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったヒショウに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

7月3日、中4週で迎えた36戦目は、七夕特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤江渉騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月15日、約3か月半の休養明けで迎えた37戦目は、オフト新潟賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤江渉騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

12月21日、中9週で迎えた38戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、ポインセチア特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、トーセンヤマトに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8歳（2016年）

1月7日、中1週で迎えた39戦目は、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。