ボルドグフーシュ（2019年生、母ボルドグザグ）

ボルドグフーシュ（2019年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「幸せな英雄(ハンガリー語)」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時15歳）と交配したボルドグザグが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年の有馬記念(G1)で2着に入った他、2022年の菊花賞(G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月9日、デビュー戦は小沢大仁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は496kg。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のショウナンアデイブに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月11日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3歳（2022年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月12日、中8週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のディライトバローズに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

5月7日、中7週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入った。

6月5日、中3週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの一宮特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノカイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月25日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるアスクビクターモアにハナ差届かず2着となった。

12月25日、中8週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したイクイノックスを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

4歳（2023年）

3月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったジャスティンパレスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月30日、中5週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、6着に終わった。