ピュアハート（1992年生、母クイングランド）

ピュアハート（1992年3月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時7歳）と交配したクイングランドが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は1997年の西日本スポーツ杯(900万下牝)。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

11月6日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は468kg。17頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したプティクレールに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3歳（1995年）

1月15日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウェーブオーラに3/4馬身交わされて2着となった。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月12日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のファイティングスピリットでひたむきに粘り続けて、最後は2着のイブキダイボサツに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月4日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったイサミサクラに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月9日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るジュニアダイオーを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

4月23日、中1週で迎えた9戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月11日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月2日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4歳（1996年）

1月7日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のヤマニンチアフルを半馬身振り切って勝利をモノにする

2月24日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた16戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の心斎橋ステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた17戦目は、高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

5歳（1997年）

4月20日、約12か月の休養明けで迎えた18戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

5月25日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

6月15日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

6月28日、中1週で迎えた21戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったエストラードにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

7月19日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のカレンナバンダムをアタマ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

8月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

8月30日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月4日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝1800m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、勝ったタイキエルドラドにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

10月19日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。