リンガスオーカン（1996年生、母ダイナコマネチ）

リンガスオーカン（1996年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時10歳）と交配したダイナコマネチが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着2回、地方13戦1勝。主な勝ち鞍は2001年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

2月28日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

3月14日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のマイネルトレジャーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のべにばな賞（福島芝2000m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のグラジオラス賞（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

8月7日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の相川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

12月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず15着に終わった。

4歳（2000年）

1月16日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のシンコウローレルを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

5歳（2001年）

1月20日、約12か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた12戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、ストロングレオンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月24日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ダンツランニングに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（6戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のコウエイシャープを3/4馬身振り切って3勝目を奪取した。

6歳（2002年）

4月8日、約11か月半の休養明けで迎えた15戦目は、早見多加志騎手を鞍上に迎えて、デネボラ賞（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

5月13日、中4週で迎えた16戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、オメガ賞（大井ダート1590m 内回り曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

5月29日、中1週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた17戦目は、緑風賞（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカミモリジェンヌを3/4馬身振り切って4勝目を獲得した。

6月15日、中1週で迎えた18戦目は、パール賞（大井ダート1690m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた19戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、アンタレス賞（大井ダート1690m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、熊野勲男騎手を鞍上に迎えて、一般B2三（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた21戦目は、一般B2五（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた22戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた23戦目は、一般B2五（大井ダート1190m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた24戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（大井ダート1590m 内回り晴/不良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月28日、中1週で迎えた25戦目は、ステンドグラス賞（大井ダート1190m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

7歳（2003年）

1月17日、中2週で迎えた26戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般B2三（大井ダート1190m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた27戦目は、フェブラリー賞（大井ダート1790m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。