サトノファンタシー（2013年生、母ディナーブレイク）

サトノファンタシー（2013年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋想像力（ギリシャ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時15歳）と交配したディナーブレイクが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2018年の霜月ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2018年のポラリスステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

12月19日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るオリヒメを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2016年）

2月21日、中8週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月19日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニシオボヌールを自慢の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

7月17日、中3週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリーゼントロックに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月25日、中9週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたブラックジョー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月12日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブルミラコロを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2017年）

6月25日、約7か月半の休み明けで迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のファッショニスタに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

7月22日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったウインムートに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月23日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカネトシビバーチェを3/4馬身振り切ってファンの期待に応えた。

11月19日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5歳（2018年）

1月20日、中3週で迎えた13戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月10日、中3週で迎えた15戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。果敢に端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のタガノエスプレッソに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月21日、中5週で迎えた16戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

5月26日、中4週で迎えた17戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

6月16日、中2週で迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

10月20日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプロトコルをアタマ差振り切って優勝

6歳（2019年）

1月27日、中9週で迎えた21戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

3月9日、中5週で迎えた22戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

7歳（2020年）

7月12日、約15か月半の休み明けで迎えた24戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

8月15日、中4週で迎えた25戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

10月11日、中7週で迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

2020年10月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月17日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、中島龍也騎手を鞍上に迎えて、加賀四湯賞勝クラス（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るミッキーマランを強烈な末脚でアタマ差だけ差し切って圧倒的支持に応えた。

12月6日、中2週で迎えた28戦目は、地方重賞の中日杯（金沢ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中島龍也騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた29戦目は、楽天でポッイントもらっちゃおう特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中島龍也騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェリシアルチアを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

8歳（2021年）

1月21日、中4週で迎えた30戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、’21ウィンタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

3月10日、中6週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた31戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

4月17日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、山崎騎手がんばれ特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったショーンガウアーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月2日、中1週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた33戦目は、一般C3 14（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた34戦目は、一般B2六（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は中島龍也騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のドリームバンドームに1馬身半の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

9月12日、連闘で迎えた35戦目は、いずみちゃんかれんちゃんお誕生日記念（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中島龍也騎手（4戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のカネコメヒカルを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

10月12日、中3週で迎えた36戦目は、廣畑敦也ドラフト指名記念（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で中島龍也騎手（5戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったリチェルカータを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月26日、中1週で迎えた37戦目は、JBC2021金沢・門別まであと8日（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中島龍也騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた38戦目は、マネッチア賞（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で中島龍也騎手（7戦4勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

12月17日、中4週で迎えた39戦目は、松本剛志騎手を鞍上に迎えて、イオノプシスオープン（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

9歳（2022年）

1月13日、中3週で迎えた40戦目は、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松本剛志騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた41戦目は、地方重賞のウインター争覇（笠松ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松本剛志騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。