フェリシアルチア（2014年生、母サンシェル）

フェリシアルチア（2014年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「キク科の花で幸せの花＋聖ルチアより」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時18歳）と交配したサンシェルが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は金成吉田牧場。2020年の日本海スプリント(地方重賞)に勝利した他、2021年の徽軫賞(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、金成吉田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、グリーンマイルトレーニングセンターによって820.8万円で落札された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月26日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

3歳（2017年）

7月16日、約7か月半の休養明けで迎えた2戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

8月27日、中5週で迎えた3戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、3歳B10（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレイズアチアーに約13馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

9月12日、中1週で迎えた4戦目は、3歳B7（金沢ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で栗原大河騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワタシガンバルネに約14馬身の大差をつけて断然人気に応えた。

10月7日、中3週で迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

12月2日、中7週で迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

4歳（2018年）

1月13日、中5週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

2月24日、中5週で迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月8日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

7月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のヘルディンをハナ差振り切って3勝目を手に入れた。

8月19日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

5歳（2019年）

1月13日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

1月20日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

5月12日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬はもらってうれしいが貯まる特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のブラックビアドに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月12日、約6か月の休み明けで迎えた15戦目は、さそり座特別（金沢ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた16戦目は、香林坊ツリーファンタジー特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田弘治騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、サノイチに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2020年）

3月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、スプリング特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田弘治騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

4月7日、連闘で迎えた18戦目は、楽天競馬でインターネット投票特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田弘治騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた19戦目は、楽天競馬で石川県特産品が当たる特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田弘治騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイリュージョニストに4馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

6月9日、中4週で迎えた20戦目は、スーパースプリント賞（金沢ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田弘治騎手（6戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のオメガに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月7日、中3週で迎えた21戦目は、地方重賞の日本海スプリント（金沢ダート900m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で藤田弘治騎手（7戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のチェゴをクビ差振り切って制した。

8月18日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤田弘治騎手（8戦4勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

10月1日、中5週で迎えた23戦目は、地方重賞のベイスプリント（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤田弘治騎手（9戦4勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

10月13日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた24戦目は、倶利伽羅源平の郷賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で藤田弘治騎手（10戦4勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

11月24日、中5週で迎えた25戦目は、柴田勇真騎手を鞍上に迎えて、あえのこと特別（金沢ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月17日、中2週で迎えた26戦目は、楽天でポッイントもらっちゃおう特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（11戦4勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、サトノファンタシーに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月25日、連闘で迎えた27戦目は、令和2年ラストラン特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（12戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く持ち堪えて、最後は2着のアルバリを半馬身振り切って8勝目を手にした。

7歳（2021年）

4月6日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、見附桜まつり特別（金沢ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田弘治騎手（13戦5勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定地方重賞の徽軫賞（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田弘治騎手（14戦5勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、3着に入った。

6月1日、中3週で迎えた30戦目は、スーパースプリント賞（金沢ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田弘治騎手（15戦5勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のネクサスエッジに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。