アレスバローズ（2012年生、母タイセイエトワール）

アレスバローズ（2012年5月14日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「戦を司る神＋冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したタイセイエトワールが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地28戦7勝2着4回。2018年のCBC賞(ハンデG3)に勝利した他、2018年の北九州記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

12月6日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたアダムスブリッジ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3歳（2015年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

4月12日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサンクボヌールをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月17日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の松浜特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた5戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

4歳（2016年）

1月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

2月27日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の合馬特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したロイヤルストリートを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月23日、中3週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアズマクィーンに2馬身の差をつけて優勝

5月21日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るツクバジャパンを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて優勝

6月26日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったキーナンバーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月14日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

11月5日、中8週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2017年）

2月13日、中9週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルノコギリザメを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月2日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の船橋市市制施行80周年記念（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず最後はニシノラディアントと並んで6着同着となった。

5月6日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月1日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したワンスインナムーンに半馬身届かず2着に敗北した。

7月30日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菱田裕二騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月4日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で菱田裕二騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

12月17日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のロードセレリティに1馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

6歳（2018年）

1月28日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

4月8日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

5月6日、中3週で迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では出色の末脚を披露したが、5着に終わった。

7月1日、中7週で迎えた26戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のナガラフラワーに1馬身1/4の差をつけて重賞初制覇を果たした。

8月19日、中6週で迎えた27戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（9戦2勝）。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のダイメイプリンセスに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

9月30日、中5週で迎えた28戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

11月25日、中7週で迎えた29戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

7歳（2019年）

1月27日、中8週で迎えた30戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月24日、中7週で迎えた31戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

6月30日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったレッドアンシェルにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

8月18日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（10戦3勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、6着に終わった。

9月29日、中5週で迎えた34戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

2019年10月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。