アズマクィーン（2012年生、母ハートオブクィーン）

アズマクィーン（2012年3月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時9歳）と交配したハートオブクィーンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は木村牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着7回。主な勝ち鞍は2017年の千種川特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、木村牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月23日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

11月24日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで踏ん張ったが、ザイディックメアにアタマ差交わされて2着となった。

12月28日、中1週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ7着に沈んだ。

3歳（2015年）

1月31日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のブルローネをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3月8日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったジルダにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

3月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で和田翼騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したポルボローネにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月17日、中1週で迎えた10戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月6日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田翼騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

12月20日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上500万下の桑名特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田翼騎手（7戦1勝）。17頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

4歳（2016年）

2月21日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（8戦1勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したウインソワレを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

3月5日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（9戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

4月23日、中3週で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアレスバローズに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田翼騎手（10戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウラバンドに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月25日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた21戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったオートクレールにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

7月23日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のジェットコルサに1馬身1/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

8月6日、中1週で迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したクードラパンにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月3日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2017年）

1月5日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた26戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に敗れた。

3月25日、中8週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田翼騎手（11戦2勝）。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のノーブルルージュを3/4馬身振り切って4勝目を収める

6月17日、中8週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は和田翼騎手（12戦2勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた30戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

7月30日、中3週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田翼騎手（13戦2勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。