ラビットラン（2014年生、母Amelia）

ラビットラン（2014年3月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ウサギ＋走る」。毛色は栗毛。種牡馬のTapit（当時13歳）と交配したAmeliaが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦3勝2着2回、地方2戦1勝。2018年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)で2着に入った他、2017年のローズステークス(牝G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月26日、デビュー戦はM.バルザローナ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスズカフリオーソを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2017年）

5月7日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたトラネコ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月21日、中1週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月22日、中8週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエンヴァールを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

9月17日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線に入ると、前で粘るカワキタエンカを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月15日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦2勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

12月16日、中8週で迎えた7戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2018年）

1月6日、中2週で迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月7日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5月13日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

7月5日、中7週で迎えた11戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月16日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るプリンシアコメータを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアンジュデジールにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

5歳（2019年）

1月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月3日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

11月3日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

2020年1月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6歳（2020年）

4月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた18戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

2020年4月13日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。