グランテスト（2020年生、母オーヴィレール）

グランテスト（2020年3月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「オーヴィレール修道院があるフランスの地域の名」。毛色は芦毛。種牡馬のロードカナロア（当時12歳）と交配したオーヴィレールが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2024年のCBC賞(ハンデG3)で3着に入った他、2024年のオパールステークス(オープンハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

今野貞一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

11月19日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のスモーキンビリーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2023年）

1月7日、中6週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したプロトポロスを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3月19日、中9週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のスリーアイランドを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

6月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの小豆島特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの北摂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したバースクライに半馬身届かず2着に敗北した。

10月22日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で坂井瑠星騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したミルトクレイモーを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

2月3日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂井瑠星騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のキタノエクスプレスをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

2月25日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの下関ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月28日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムライスシャワーカップ（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミルトクレイモーに1馬身1/4の差をつけて4勝目を収める

6月30日、中8週で迎えた10戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は坂井瑠星騎手（7戦3勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

8月18日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（8戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月5日、中6週で迎えた12戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。