ベルモントビーチ（1998年生、母マチス）

ベルモントビーチ（1998年4月27日）は、日本の競走馬。牝馬。2004年にNARグランプリ最優秀牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時11歳）と交配したマチスが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ベルモントファーム。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回、地方3戦3勝。2004年のマリーンカップ(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

12月2日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のテイクワンズアイを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2001年）

1月6日、中4週で迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

1月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月24日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から34kg戻して迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたシークレットブーケ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4歳（2002年）

1月7日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のローズレディに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手にした。

2月2日、中3週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

5月25日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウォーターソルファをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

7月14日、中3週で迎えた9戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月25日、中5週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したウォーターソルファにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月5日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず12着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に敗れた。

5歳（2003年）

3月23日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた15戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた19戦目は、白坂聡騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

12月14日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で白坂聡騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に敗れた。

6歳（2004年）

1月10日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた22戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ダイヤモンドダスト特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテラノコマンダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

3月31日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデ戦の’04スパーキングスプリングチャレンジ（川崎ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイシノカサブランカに2馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

4月14日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦2勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレマーズガールに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。