ケージームテキ（1998年生、母タニノオトメ）

ケージームテキ（1998年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時17歳）と交配したタニノオトメが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高松牧場。戦績は、中央平地9戦1勝、地方14戦9勝2着5回。主な勝ち鞍は2002年のテレビ静岡賞(1600万下)。

経歴

デビュー前

竹山隆厩舎（大井）へ入厩。

3歳（2001年）

2月13日、デビュー戦は鈴木啓之騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は481kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクリスタルハニーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月28日、中1週で迎えた2戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスターボルゾイに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月4日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたスキーウィズミー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフジノライオンを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

7月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦のやまゆり特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアエノジャックに4馬身の差をつけて優勝

10月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、文京区特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木啓之騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパワフルヒッターに5馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

11月2日、中3週で迎えた7戦目は、一般B3三（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木啓之騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るエビスオーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

12月10日、中4週で迎えた8戦目は、一般B2四（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木啓之騎手（5戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のホッコージェットに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月29日、中2週で迎えた9戦目は、イヤーエンド賞（大井ダート1790m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木啓之騎手（6戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったダイワコンサートに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2002年）

1月10日、中1週で迎えた10戦目は、睦月賞（大井ダート1790m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鈴木啓之騎手（7戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のハネダスプラッシュに2馬身半の差をつけて制した。

2月10日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の池月・磨墨賞（大井ダート1790m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で鈴木啓之騎手（8戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルストリームに2馬身半の差をつけて8勝目を掴み取った。

3月8日、中3週で迎えた12戦目は、ブラッドストーン賞（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で鈴木啓之騎手（9戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったミラーズライトを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

3月20日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の’02スプリングカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で鈴木啓之騎手（10戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったナイキダンサーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月11日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の’02グリーンカップ（大井ダート2000m 雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で鈴木啓之騎手（11戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るミヤマエンデバーを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

6月9日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず18着に終わった。

7月6日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた17戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

9月14日、中5週で迎えた19戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のながつきステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた20戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた21戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線に入ると、前で粘るクロッサンドラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月16日、中3週で迎えた22戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた23戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、4着に終わった。