ヤクモジェイド（1990年生、母エンジェルスシエア）

ヤクモジェイド（1990年2月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドハンター（当時6歳）と交配したエンジェルスシエアが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道二海郡八雲町、生産者は山崎牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の箕面特別(500万下)。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

8月22日、デビュー戦は宮田仁騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は444kg。6頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイネスサウンドをアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

9月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で宮田仁騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

12月26日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮田仁騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

3歳（1993年）

1月10日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宮田仁騎手（3戦1勝）。12頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

1月17日、連闘で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で宮田仁騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3月6日、中6週で迎えた6戦目は、柏崎正次騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の芝桜賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた7戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月2日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のひめさゆり賞（新潟芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は柏崎正次騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（福島芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスコアブックに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月7日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（4戦1勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

12月18日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（6戦1勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

4歳（1994年）

1月15日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（7戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた16戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

3月6日、中4週で迎えた17戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’94セレブレイションカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

7月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

8月13日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（9戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、コインキャロルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中1週で迎えた20戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、アルザスに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月18日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい11着に敗れた。

10月29日、中5週で迎えた22戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中京芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

5歳（1995年）

5月14日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/重）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた26戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の箕面特別（中京芝1200m 雨/良）に出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマンジュデンリュウに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

6月18日、中1週で迎えた27戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の浄土平特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝1200m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（4戦1勝）。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり17着に終わった。

10月15日、中6週で迎えた32戦目は、今井規和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

12月16日、中8週で迎えた33戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（5戦1勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。