エキスパート（2017年生、母ユニバーサル）

エキスパート（2017年5月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ある分野に経験を積んで高度な技術を持っている」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時16歳）と交配したユニバーサルが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は様似渡辺牧場。戦績は、中央平地5戦0勝。

経歴

デビュー前

ニューワールドレーシングにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月20日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は442kg。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月31日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

11月2日、中6週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

3歳（2020年）

4月18日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

5月10日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2300m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6月28日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 雨/不良）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（福島芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

2020年7月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月10日、中8週で迎えた10戦目は、千田洋騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

9月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦のエキサイティングリレーオープニング賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で千田洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた12戦目は、あだワンCMグランプリ賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったジュズマルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月23日、中1週で迎えた13戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、菊花特別（浦和ダート2000m 雨/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた14戦目は、古岡勇樹騎手を鞍上に迎えて、2020ヤングジョッキーズシリーズトライアルラウンド大井第2戦（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月19日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2一二三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は千田洋騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月11日、中2週で迎えた16戦目は、コロナに負けるな賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田洋騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた17戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、サンタクロース特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

4歳（2021年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた18戦目は、おうし座特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

2月2日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、秩父吉田山逢の里賞（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた20戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、一般C1八九（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた21戦目は、一般C1 C2（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1九十（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

2021年4月23日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。