グレイスフルムーヴ（2005年生、母アナボタフォゴ）

グレイスフルムーヴ（2005年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優雅な動き」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時21歳）と交配したアナボタフォゴが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地30戦3勝、地方14戦4勝2着2回。2011年のサファイアオープン(一般A)に勝利した他、2011年の福山マイラーズで2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,200万円（2.4万×500口）で一口馬主が募集された。

佐藤吉勝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

3月15日、デビュー戦は横山義行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

5月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月14日、中5週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のソシアルチャームをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

9月13日、約3か月の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた7戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

12月14日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2009年）

1月11日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月14日、中4週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月14日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアグネスフラッシュを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

4月11日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

8月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

9月27日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

10月24日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のクレバークリスに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月21日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

5歳（2010年）

1月16日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月6日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（5戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた23戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

10月31日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

12月18日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

6歳（2011年）

1月15日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

5月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（6戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小林淳一騎手（7戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた31戦目は、三村展久騎手を鞍上に迎えて、青田特別（福山ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のローンジャスティスに約13馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

7月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、海水浴特別（福山ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三村展久騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のビービーバイラに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月4日、中2週で迎えた33戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三村展久騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で三村展久騎手（3戦2勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい8着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた35戦目は、サファイアオープン（福山ダート1250m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三村展久騎手（4戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のハードフォーレルに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月25日、中1週で迎えた36戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、ななかまど特別（福山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた37戦目は、汐風賞（福山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田祥雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のフェアームーランに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月23日、中1週で迎えた38戦目は、福山地方卸売市場賞（福山ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は三村展久騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた39戦目は、霜月オープン（福山ダート1250m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で三村展久騎手（6戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったコロネットから2馬身半差の2着に敗北した。

12月4日、中1週で迎えた40戦目は、冬籠り特別（福山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で三村展久騎手（7戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた41戦目は、福山マイラーズ（福山ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山田祥雄騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったクラマテングから2馬身差の2着となった。

7歳（2012年）

1月2日、中1週で迎えた42戦目は、正月特別（福山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田祥雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた43戦目は、地方重賞のマイル争覇（福山ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田祥雄騎手（4戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた44戦目は、地方重賞の福山牝馬特別（福山ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で山田祥雄騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。