メイショウカズヒメ（2014年生、母メイショウワカツキ）

メイショウカズヒメ（2014年2月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+和姫」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時22歳）と交配したメイショウワカツキが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は富田牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着1回、地方2戦0勝2着1回。2020年のアイビスサマーダッシュ(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

南井克巳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

12月18日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタガノカピートを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2017年）

1月8日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

6月7日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、淀川特別（園田ダート1400m 雨/重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ブルーウィザードに交わされて4馬身差の2着となった。

7月29日、中6週で迎えた4戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に敗れた。

10月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着を確保した。

11月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた7戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

4歳（2018年）

3月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた8戦目は、逆瀬川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は笹田知宏騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は富田暁騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

9月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた11戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のレジーナファーストを半馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

9月29日、中3週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロッテンマイヤーに1馬身3/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

10月21日、中2週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったエスティタートにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月28日、中9週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2018ファイナルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

5歳（2019年）

1月13日、中1週で迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

7月28日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦1勝）。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

8月31日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（2戦1勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のブライティアレディをアタマ差振り切って4勝目を手中に収めた。

10月14日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（3戦2勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

10月27日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で西村淳也騎手（4戦2勝）。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。6着に入り込んだ。

12月14日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

6歳（2020年）

2月16日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（5戦2勝）。17頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

7月26日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた23戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（6戦2勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

8月30日、中4週で迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず16着に終わった。

10月25日、中7週で迎えた25戦目は、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（7戦2勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。

7歳（2021年）

1月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（8戦2勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

2021年1月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。