トーワアムール（1993年生、母トーワヘレン）

トーワアムール（1993年5月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時11歳）と交配したトーワヘレンが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村本牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着4回、地方1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

2月25日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた4戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップチェリー賞（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったロングシルエットから2馬身半差の2着となった。

5月4日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマルキヨローマンを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

5月26日、中2週で迎えた6戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6月8日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は角田晃一騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

7月7日、中3週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

4歳（1997年）

1月18日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（6戦1勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、レーマンに交わされて1馬身半差の2着となった。

3月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（8戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（9戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、サンコメーテスに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月12日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（10戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

5月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のエーピーサファイアに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月25日、中2週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

7月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（11戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

8月17日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月30日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（12戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したコンバタントに半馬身届かず2着となった。

9月14日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（13戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（14戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエリモバーベナに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、連闘で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（15戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1998年）

2月28日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマサヒコクイーンをクビ差振り切って勝利を手に入れた。