コスタボニータ（2019年生、母レディイン）

コスタボニータ（2019年4月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「美しい海岸(西)。父名より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のイスラボニータ（当時8歳）と交配したレディインが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年の福島牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、2024年の小倉記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉山佳明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

11月21日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアストロフィライトに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2022年）

1月30日、中9週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアンジェリーナに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

2月13日、中1週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

4月24日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のピラティスに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月21日、中3週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のサイードに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

9月19日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの2012メモリアルジェンティルドンナカップ（中京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のセントウルに1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

10月23日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

4歳（2023年）

2月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のタガノパッションをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

4月8日、中7週で迎えた10戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

5月20日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、6着に終わった。

7月30日、中9週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

12月17日、中8週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたロングラン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2024年）

1月13日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月9日、中7週で迎えた16戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた17戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフィールシンパシーをクビ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

6月16日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

8月11日、中7週で迎えた19戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、伸びてきたリフレーミング決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。