シーズプリンセス（1994年生、母ユーワキャンディー）

シーズプリンセス（1994年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時8歳）と交配したユーワキャンディーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は合資会社明治牧場。戦績は、中央平地9戦2勝2着4回。1996年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)で2着に入った他、1997年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

8月3日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイワエベレストに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月18日、中1週で迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったマチカネエデンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったタヤスリアリティーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月5日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスーパードレスを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月1日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったメジロドーベルに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3歳（1997年）

3月9日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったキョウエイマーチに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

5月25日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。