サラトガスピリット（2012年生、母サラトガ）

サラトガスピリット（2012年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「サラトガ精神。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時11歳）と交配したサラトガが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地21戦5勝2着3回、中央障害1戦0勝。2019年のせきれい賞（エスポワールシチー賞(一般 M2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

4月4日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。馬体重は514kg。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスプランドゥールを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月23日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下のメルボルントロフィー（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したグランアルマダを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

9月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のチャパラを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

9月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

4歳（2016年）

1月11日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

3月13日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったクリプトグラムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月9日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京芝2200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルレオーネに1馬身1/4の差をつけて順当に勝利した。

11月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のライトファンタジアをアタマ差振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

12月10日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマイネルサージュを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5歳（2017年）

1月7日、中3週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のノーブルマーズを3/4馬身振り切って5勝目を手にした。

5月28日、中3週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

9月3日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

11月5日、中8週で迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた21戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

6歳（2018年）

6月16日、約6か月半の休養明けで迎えた22戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。12着に敗れた。

7歳（2019年）

4月23日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた23戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のコスモバルク記念（ゴールドシップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい5着に終わった。

5月8日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた24戦目は、地獄の谷の鬼花火特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた25戦目は、ノヴェリスト・プレミアム（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

6月6日、中1週で迎えた26戦目は、キタサンブラック・プレミアム（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたアルティマウェポン決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月4日、中3週で迎えた27戦目は、NOSAIみなみ特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

7月28日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた28戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、M2のせきれい賞（エスポワールシチー賞（盛岡芝2400m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワリベラルを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中4週で馬体重を前走から17kg戻して迎えた29戦目は、伊藤忠エネクスHL北海道特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったバルダッサーレを3/4馬身捉え切れず2着となった。

9月22日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた30戦目は、M1の岩手県知事杯OROカップ（モンテオープン（盛岡芝1700m 小雨/良）に出走。鞍上は鈴木祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

11月7日、中6週で迎えた31戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（6戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

12月25日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた32戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、金盃トライアル（大井ダート2400m 曇/不良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

8歳（2020年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた33戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、ウェルカム2020賞（大井ダート2000m 晴/重）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

2021年4月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。