クリプトグラム（2012年生、母チアズメッセージ）

クリプトグラム（2012年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「暗号（神秘的なシンボル）。神秘的な活躍を期待して。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したチアズメッセージが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦5勝2着2回。2016年の目黒記念(ハンデG2)に勝利した他、2016年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

10月12日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったマサハヤドリームにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のラウレアブルームをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2015年）

2月21日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたアルバートドック決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月22日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルカレッツァを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

12月26日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

4歳（2016年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサラトガスピリットに1馬身1/4の差をつけて3勝目を収める

4月10日、中3週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマドリードカフェをクビ差振り切って勝利をモノにする

5月29日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマリアライトをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5歳（2017年）

5月28日、約12か月の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。