マリアライト（2011年生、母クリソプレーズ）

マリアライト（2011年2月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「『成功の石』と呼ばれるパワーストーン名。母名より連想」。2016年にJRA賞最優秀4歳以上牝馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したクリソプレーズが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦6勝2着2回。2016年の宝塚記念(G1)に勝利した他、2015年のエリザベス女王杯(牝G1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,200万円（8万×400口）で一口馬主が募集された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

1月11日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のリムーブアゲンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月2日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

5月4日、中8週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月29日、中7週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフライングスキップに1馬身1/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

8月3日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月11日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月16日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4歳（2015年）

2月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のディスキーダンスに3馬身の差をつけて制した。

5月9日、中8週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサムソンズプライドに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月14日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたシャトーブランシュ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月15日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヌーヴォレコルトをクビ差振り切って中距離女王の称号を掴み取った。

12月27日、中5週で迎えた14戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（9戦4勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

5歳（2016年）

3月26日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（10戦4勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月29日、中8週で迎えた16戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（11戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたクリプトグラム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月26日、中3週で迎えた17戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（12戦4勝）。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のドゥラメンテをクビ差振り切ってグランプリホースの称号を勝ち取った。

9月25日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で蛯名正義騎手（13戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月13日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で蛯名正義騎手（14戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい最後はシュンドルボンと並んで6着同着となった。

12月25日、中5週で迎えた20戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で蛯名正義騎手（15戦5勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。