ドゥラメンテ（2012年生、母アドマイヤグルーヴ）

ドゥラメンテ（2012年3月22日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「荒々しく、はっきりと（音楽用語）」。2015年にJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したアドマイヤグルーヴが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地8戦5勝2着3回、海外1戦0勝。2015年の日本ダービー（東京優駿）(G1)に勝利した他、2015年の皐月賞(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億円（250万×40口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

10月12日、デビュー戦はF.ベリー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したラブユアマンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月8日、中3週で迎えた2戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のショウナンハルカスに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2015年）

2月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウェルブレッドに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

2月15日、中1週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したリアルスティールに半馬身届かず2着に敗北した。

4月19日、中8週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のリアルスティールに1馬身半の差をつけてクラシックホースの称号を掴み取った。

5月31日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のサトノラーゼンに1馬身3/4の差をつけて世代最強の称号を手にした。

4歳（2016年）

2月28日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアンビシャスをクビ差振り切って3連勝で3つ目の重賞タイトルを手にした。

3月26日、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦3勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったPostponedから2馬身差の2着となった。

6月26日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したマリアライトにクビ差届かず2着に甘んじた。