サトノラーゼン（2012年生、母トゥーピー）

サトノラーゼン（2012年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋疾走する（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したトゥーピーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2015年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で2着に入った他、2015年の京都新聞杯(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、里見治によって6,930万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

7月27日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したトーセンバジルを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

9月6日、中2週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったマイネルポルトゥスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2015年）

1月5日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のレーヴミストラルを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月22日、中6週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったキタサンブラックに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月14日、中2週で迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月18日、中4週で迎えた8戦目は、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオメガゴールドレイに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月9日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のポルトドートウィユを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月31日、中2週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったドゥラメンテにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

9月21日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

10月25日、中4週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

4歳（2016年）

1月24日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

5月8日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

8月7日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月16日、中9週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月17日、中8週で迎えた17戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したマイネルアウラートに半馬身届かず2着に敗北した。

5歳（2017年）

2月11日、中7週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

6月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦3勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたブラックムーン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月27日、中9週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月1日、中4週で迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

6歳（2018年）

4月21日、B.シン騎手を鞍上に迎えて、G1のオールエイジドステークス（オーストラリア・ロイヤルランドウィック芝1400m）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月5日、G2のADホリンデールステークス（オーストラリア・ゴールドコースト芝1800m）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月19日、G1のドゥームベンカップ（オーストラリア・ドゥームベン芝2000m）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月1日、K.マカヴォイ騎手を鞍上に迎えて、15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。12着に敗れた。

9月15日、G3のキングストンタウンステークス（オーストラリア・ロイヤルランドウィック芝2000m）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。12着に終わった。

9月29日、10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月15日、13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。12着に終わった。

12月26日、10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったFierce Impactから1馬身差の2着となった。

7歳（2019年）

1月28日、J.マクドナルド騎手を鞍上に迎えて、6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

8歳（2020年）

6月27日、ハンデG3のプレミアズカップ（オーストラリア・ドゥームベン芝2200m）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。