マイネルサージュ（2012年生、母サオヒメ）

マイネルサージュ（2012年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋賢い（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時6歳）と交配したサオヒメが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者はレイクヴィラファーム。2018年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入った他、2018年の福島民報杯(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、レイクヴィラファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって2,730万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額3,400万円（34万×100口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

12月7日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったピンクブーケにねじ伏せられて1馬身半差の1着初白星を挙げた。

3歳（2015年）

8月2日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の北辰特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた3戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

9月26日、中3週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したハッピーウィルスを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

12月13日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

4歳（2016年）

1月11日、中3週で迎えた8戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のブライトバローズに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

1月24日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でF.ベリー騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

3月6日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4月2日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた12戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のドラゴンズタイムに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月19日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したアルターに半馬身届かず2着に敗北した。

7月16日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信夫山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたサトノフェアリー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月5日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエイシンアロンジーに2馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

12月10日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のサラトガスピリットに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2017年）

1月5日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（8戦3勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

5月6日、中5週で迎えた19戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田大知騎手（9戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田大知騎手（10戦3勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

9月3日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月24日、中2週で迎えた22戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。17頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

11月5日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

6歳（2018年）

1月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月25日、中3週で迎えた25戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

4月15日、中6週で迎えた26戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイスタイルを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに白星を挙げた。

7月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、勝ったメドウラークにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

8月5日、中3週で迎えた28戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

7歳（2019年）

1月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた30戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

2月24日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

4月14日、中6週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

6月30日、中5週で迎えた34戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

10月21日、約3か月半の休み明けで迎えた36戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（12戦3勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた37戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

8歳（2020年）

3月1日、約3か月半の休み明けで迎えた38戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた39戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったエジステンツァから3馬身半差の2着となった。

4月25日、中3週で迎えた40戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったウインスラーヴァから1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月30日、中4週で迎えた41戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

2020年9月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。