トウカイパルサー（1996年生、母イングリッシュホーマー）

トウカイパルサー（1996年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時8歳）と交配したイングリッシュホーマーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土田扶美子。戦績は、中央平地39戦6勝2着5回、地方1戦0勝。2002年の愛知杯(ハンデG3)に勝利した他、2003年の京都記念(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

10月10日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るボストンポセイドンを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

11月1日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた4戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

3歳（1999年）

1月31日、中5週で迎えた5戦目は、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都芝1600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったキョウワデインヒルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の胡蝶蘭賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武英智騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

8月7日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた12戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルマイスターを上がり2位の末脚で半馬身差し切って制した。

9月5日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着を確保した。

9月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月17日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

11月6日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトニージャスティを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

12月5日、中3週で迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’99ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月26日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は飯田祐史騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたトゥナンテ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（2000年）

1月16日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月11日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

4月15日、中4週で迎えた21戦目は、5歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたラティール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタヤスバラードに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月11日、中5週で迎えた23戦目は、巴賞（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦1勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

5歳（2001年）

6月3日、約12か月の休養明けで迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマヤノトライミーに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

6月23日、中2週で迎えた25戦目は、C.マンス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

7月15日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

9月8日、中7週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた27戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、イブキガバメントに3/4馬身交わされて2着となった。

9月30日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた28戦目は、秋野ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

6歳（2002年）

2月24日、約5か月の休養明けで迎えた29戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、サンライズペガサスにクビ差交わされて2着となった。

4月20日、中5週で迎えた31戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた32戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では最後まで息が続かず17着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタフネススターに1馬身半の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

7月14日、中5週で迎えた34戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

9月7日、中7週で迎えた35戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり最後はビッグゴールドと並んで4着同着となった。

10月19日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

7歳（2003年）

2月11日、約4か月の休養明けで迎えた37戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた38戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着を確保した。

8歳（2004年）

11月6日、約21か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた39戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（7戦3勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた40戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。