グアン（2015年生、母マルヴァーンスプリング）

グアン（2015年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時7歳）と交配したマルヴァーンスプリングが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。戦績は、中央平地10戦2勝2着2回。2019年の阿蘇ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

9月18日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

3歳（2018年）

1月27日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

3月3日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサンマルリトリートに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったチュウワウィザードにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

7月28日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサニーレイに2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

9月2日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

11月4日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、タガノヴェローナにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（2019年）

2月17日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のバニーテールをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月7日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたリテラルフォース決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月5日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦2勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

7月27日、中8週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（11戦2勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた16戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたアードラー決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（12戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの堺ステークス（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（13戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2020年）

1月26日、中6週で迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、クリノフウジンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月16日、中2週で迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの北山ステークス（京都ダート1800m 雨/重）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

7月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

8月23日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したスマートセラヴィーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月5日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスの桜島ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

12月13日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの堺ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（14戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

2020年12月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。