ワンダージョリー（1999年生、母ワンダーステラ）

ワンダージョリー（1999年6月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジョリーズヘイロー（当時12歳）と交配したワンダーステラが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地18戦3勝2着5回。2001年のもみじステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月21日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したフレノバクシンにアタマ差届かず2着となった。

8月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エムオータイガーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月12日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のミスイロンデルに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月2日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着を確保した。

9月29日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた6戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた7戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月18日、中2週で迎えた8戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた9戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

3歳（2002年）

7月27日、約7か月半の休養明けで迎えた10戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、ゲイリービリーブにハナ差交わされて2着となった。

8月10日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、デュランダルに交わされて2馬身差の2着となった。

9月21日、中3週で迎えた13戦目は、V.エスピノーザ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の飛翔特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小野川湖特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエルファーロに3馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月27日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたネガティブリターン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月7日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（7戦1勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（2003年）

1月6日、中3週で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の室町特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフローレスラインを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。