ジェラルド（2009年生、母ジェイズジュエリー）

ジェラルド（2009年3月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「米国物理学者、ジェラルド・ファインバーグより」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時11歳）と交配したジェイズジュエリーが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地29戦3勝2着2回、中央障害3戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の南武特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって4,725万円で落札された。

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月4日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

3歳（2012年）

2月12日、中9週で迎えた2戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヤマニンメダイユに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月15日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2013年）

2月17日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川須栄彦騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

9月28日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入った。

10月26日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の姫川特別（新潟芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2014年）

1月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず11着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

2月16日、中2週で迎えた11戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤツヨシを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3月9日、中2週で迎えた12戦目は、E.ペドロサ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月27日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でE.ペドロサ騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクリサンセマムを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

6月15日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の花のみち特別（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（7戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。

10月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のレジェンドトレーナーズカップ（東京芝2400m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

6歳（2015年）

1月11日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（9戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

6月21日、約5か月半の休養明けで迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月4日、中1週で迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2200m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたサンマルホーム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月24日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアルターに1馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

7歳（2016年）

2月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

2月27日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

4月10日、中5週で迎えた25戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた26戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

7月16日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上1600万下のマレーシアカップ（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

10月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

8歳（2017年）

1月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

2月18日、中4週で迎えた31戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったアズマタックンからクビ差の2着に惜敗した。

6月10日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は高田潤騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。