ナムラシーザー（2001年生、母カスカディア）

ナムラシーザー（2001年3月29日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋ローマの武将」。毛色は栗毛。種牡馬のチーフベアハート（当時8歳）と交配したカスカディアが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）中島牧場。戦績は、中央平地26戦2勝2着1回、地方16戦3勝2着1回。2004年の共同通信杯(G3)で3着に入った他、2004年のシンザン記念(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中島牧場から「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場され、ディアレストクラブによって735万円で落札された。

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月14日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は514kg。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウハヤボシに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月16日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（京都芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のドルチェリモーネに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月27日、中3週で迎えた6戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

3歳（2004年）

1月12日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

2月8日、中3週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月20日、中5週で迎えた9戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦2勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた11戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

6月6日、中4週で迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下の白百合ステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったケイアイガードに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2005年）

2月19日、約8か月半の休養明けで迎えた13戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の早春賞（東京芝1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

3月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2006年）

4月1日、約12か月半の休養明けで迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月7日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

7月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、6着を確保した。

10月8日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた24戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた26戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルブーツ特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したキタノジャジャウマを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月23日、中1週で迎えた27戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、4着に入った。

7歳（2008年）

7月21日、約19か月の休養明けで迎えた28戦目は、川添明弘騎手を鞍上に迎えて、白樺特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコルシカタイムを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

8月11日、中2週で迎えた29戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、百日紅特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた30戦目は、一般B2-2（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーコジーンに4馬身の差をつけて4勝目をマークした。

9月21日、中3週で迎えた31戦目は、萩の花特別（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で前野幸一騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた32戦目は、楽天競馬特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で前野幸一騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた33戦目は、八才場友の会杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で前野幸一騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のニシノエメラルドに2馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

11月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、森田隆文・宮崎仁美結婚記念（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で前野幸一騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた35戦目は、はぼたん特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で前野幸一騎手（6戦2勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

8歳（2009年）

1月4日、中4週で迎えた36戦目は、せんりょう特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で前野幸一騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月7日、約3か月の休み明けで迎えた37戦目は、一般B4-3（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で前野幸一騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた38戦目は、一般B4-3（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で前野幸一騎手（9戦2勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

4月28日、連闘で迎えた39戦目は、一般B4-4（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で前野幸一騎手（10戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた40戦目は、松戸政也騎手を鞍上に迎えて、シリウス特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた41戦目は、一般C1-2（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は川添明弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた42戦目は、一般C1-2（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川添明弘騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。