インカローズ（2005年生、母ロメイ）

インカローズ（2005年4月16日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のスリリングサンデー（当時9歳）と交配したロメイが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は池本久志。戦績は、地方42戦4勝2着4回。2008年の’08桃花賞(牝)に勝利した他、2008年のユングフラウ賞(牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、池本久志から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

国信満厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2007年）

5月10日、デビュー戦は小国博行騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は430kg。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

5月15日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したストロングライデンを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小国博行騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のダイゼンシンに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアグネスフライト賞（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小国博行騎手（3戦1勝）。5頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のガッツマンテンをアタマ差制して2勝目を手にした。

7月19日、中3週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンのサマーチャレンジI（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小国博行騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（旭川ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で小国博行騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた7戦目は、小嶋久輝騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのターフチャレンジIII（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた8戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（旭川ダート1500m 雨/重）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた9戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアグネスタキオン・プレミアムI（旭川ダート1600m 晴/不良）に出走。8頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた10戦目は、2歳オープンのグラスワンダー賞（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したディアダンサーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

11月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、2歳S3の平和賞（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

12月31日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（2008年）

1月15日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳オープンの’08桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のレモンサワーに3馬身の差をつけて制した。

2月13日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳オープンのユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルーザミントを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

3月19日、中4週で迎えた15戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 雨/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったフィリアレギスに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5月15日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（4戦2勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

11月3日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S2のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

12月11日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、東京スポーツ盃（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（5戦2勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（6戦2勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

4歳（2009年）

1月22日、中2週で迎えた22戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、初夢賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

3月18日、中7週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の弥生特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（7戦2勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた24戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、朧月賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

8月27日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ディープインパクト・プレミアム3（門別ダート1800m 雨/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい6着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた27戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた28戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、元浦川特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた29戦目は、日高軽種馬農業協同組合特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は山口竜一騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

12月11日、中4週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた30戦目は、一陽特別（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

12月30日、中2週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた31戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

5歳（2010年）

1月21日、中2週で迎えた32戦目は、春駒賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい12着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた33戦目は、如月特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（9戦2勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた34戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、オフト汐留賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったケイアイゲンブに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月15日、中1週で迎えた35戦目は、トゥインクルオープニング賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で金子正彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた36戦目は、朧月賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で金子正彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデ戦のエメラルド特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で金子正彦騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた38戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、新緑賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた39戦目は、東京スポーツ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で早田秀治騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

7月14日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた40戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、優駿の里北海道安平町アサヒメロン特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた41戦目は、平取町義経神社例大祭特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

8月26日、中3週で迎えた42戦目は、アルカセット賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。