ケイアイゲンブ（2006年生、母ブラッシュウィズデスティニー）

ケイアイゲンブ（2006年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋玄武。北に配する亀の神」。毛色は鹿毛。種牡馬のSmart Strike（当時14歳）と交配したブラッシュウィズデスティニーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大滝康晴。戦績は、中央平地8戦1勝2着1回、地方30戦10勝2着4回。2012年の’12ロイヤルカップ(ハンデ)に勝利した他、2011年のおおとりオープン(ハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

9月28日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナリタカービンを差し切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月28日、中9週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3歳（2009年）

1月11日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシルバーフィールドを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

3月8日、中7週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

5月9日、中8週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のなでしこ賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月30日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、冬木立賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したパルジファルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月28日、中3週で迎えた10戦目は、年忘れ1dayTW賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2010年）

1月22日、中3週で迎えた11戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、望春賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマルヨシロワインを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月1日、中4週で迎えた12戦目は、オフト汐留賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は和田譲治騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のインカローズに3馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4月6日、中4週で迎えた13戦目は、朧月賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のイニシュモアをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

5月21日、中5週で迎えた14戦目は、エメラルド賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

7月1日、中5週で迎えた15戦目は、’10スターライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したサザンクロスラリーに半馬身届かず2着に敗北した。

10月6日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、カシオペア賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリコーレッドを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月4日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のカムイユカラマイル（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた18戦目は、ディセンバー賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のインプレッションに1馬身3/4の差をつけて6勝目を手にした。

5歳（2011年）

1月20日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は和田譲治騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったキングバンブーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月4日、中1週で迎えた20戦目は、アメジスト賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマケテタマルカに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

3月9日、中4週で迎えた21戦目は、S3の東京スプリング盃（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月30日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた23戦目は、ドラマティックナイト賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田譲治騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジェイケイボストンをクビ差振り切って優勝

11月2日、中4週で迎えた24戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた25戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦3勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

12月31日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセイントメモリーを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って順当に勝利した。

6歳（2012年）

2月8日、中5週で迎えた27戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田譲治騎手（9戦3勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の夢見月特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（10戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーセンピングスを豪快な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月29日、約5か月半の休養明けで迎えた29戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（11戦4勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた30戦目は、’12ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（12戦4勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた31戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で和田譲治騎手（13戦4勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの’12ロイヤルカップ（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で和田譲治騎手（14戦4勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプロディージュに1馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

12月29日、中5週で迎えた33戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で和田譲治騎手（15戦5勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

7歳（2013年）

2月6日、中5週で迎えた34戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で和田譲治騎手（16戦5勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

3月6日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた35戦目は、S3の東京スプリング盃（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で和田譲治騎手（17戦5勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったフジノウェーブにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4月2日、中3週で迎えた36戦目は、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で和田譲治騎手（18戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5月8日、中4週で迎えた37戦目は、皐月盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で和田譲治騎手（19戦5勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

11月6日、約6か月の休養明けで迎えた38戦目は、高野毅騎手を鞍上に迎えて、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。