トーセンピングス（2006年生、母アニーブラウン）

トーセンピングス（2006年6月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ワイン名より」。毛色は芦毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時8歳）と交配したアニーブラウンが16歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は細川農場。戦績は、中央平地21戦4勝2着2回、地方16戦3勝2着3回。2012年のグランドマイラーズ(S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月25日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は534kg。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

2月21日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したギガブレイクを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

4月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプレゼピオに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4歳（2010年）

5月1日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラックルーラーに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

5月16日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上野翔騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイティーストームを上がり4位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

6月6日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上野翔騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で上野翔騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

10月31日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

11月27日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したアンシャンレジームに半馬身届かず2着に敗北した。

5歳（2011年）

7月24日、約7か月の休養明けで迎えた16戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長浜特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

9月10日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

10月9日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシオドリームをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

10月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

11月13日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の京都ロイヤルプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の阪神ウインタープレミアム（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

6歳（2012年）

1月17日、中4週で迎えた22戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、ガーネット賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

2月9日、中2週で迎えた23戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の野島崎特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のナムラブレットに3馬身の差をつけて5勝目を収める

3月1日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦のブラッドストーン特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったピエールタイガーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3月15日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の夢見月特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、ケイアイゲンブに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の鳥待月特別（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンダンに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月4日、中3週で迎えた27戦目は、皐月盃（船橋ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のケイアイサンダーに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月30日、中3週で迎えた28戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦3勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた29戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、マグニフィカに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月1日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で張田京騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

9月13日、中5週で迎えた31戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7歳（2013年）

1月3日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（8戦3勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

1月31日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、江川伸幸騎手を鞍上に迎えて、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

4月2日、中8週で迎えた34戦目は、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は張田京騎手（9戦3勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月1日、約6か月の休養明けで迎えた35戦目は、’13ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は江川伸幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

10月31日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、神楽月オープン（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた37戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で江川伸幸騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。