イニシュモア（2005年生、母テスコガール）

イニシュモア（2005年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アイルランド、アラン諸島の中の島」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時6歳）と交配したテスコガールが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は小倉光博。戦績は、中央平地5戦0勝2着2回、地方22戦6勝2着6回。主な勝ち鞍は2009年のエメラルド賞(一般B1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小倉光博から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

6月29日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 雨/良）に出走。馬体重は522kg。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず12着に終わった。

7月20日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

8月16日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったタツタイコウにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

8月31日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったマイティークラウンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月27日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月4日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のカンタベリーラヴに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月29日、中3週で迎えた7戦目は、グッドラック特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のハッカイサンライズに4馬身の差をつけて2勝目を手にした。

4歳（2009年）

1月23日、中3週で迎えた8戦目は、望春賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラックタイフーンに3馬身の差をつけて3勝目を手にした。

2月16日、中2週で迎えた9戦目は、早春賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったタケノトレジャーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月2日、中1週で迎えた10戦目は、オフト汐留賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユキガフルに6馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

3月26日、中2週で迎えた11戦目は、アーバンステージ花見月賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブルーベドウィンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月11日、中6週で迎えた12戦目は、エメラルド賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（6戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のボールドゴジラを半馬身振り切って5勝目をつかんだ。

6月1日、中2週で迎えた13戦目は、万緑賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（7戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたコスモシェアト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月9日、中4週で迎えた14戦目は、’09スターライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場文男騎手（8戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったグレイトセイヴィアにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

9月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、スポーツニッポン賞（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で的場文男騎手（9戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のナッシュに2馬身半の差をつけて制した。

11月5日、中4週で迎えた16戦目は、’09メトロポリタンノベンバーカップ（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で的場文男騎手（10戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5歳（2010年）

3月17日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、シリウス賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で的場文男騎手（11戦6勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた18戦目は、朧月賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で的場文男騎手（12戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したケイアイゲンブにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月22日、中1週で迎えた19戦目は、’10ブリリアントカップ（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は14戦連続で的場文男騎手（13戦6勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月4日、中5週で迎えた20戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、アストレイア賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月1日、中3週で迎えた21戦目は、’10スターライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月16日、中6週で迎えた22戦目は、オーガスト賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（14戦6勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したサザンクロスラリーにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月30日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の古都オータムハンデ（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（15戦6勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた24戦目は、’10メトロポリタンオクトーバーカップ競走（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（16戦6勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6歳（2011年）

4月22日、約6か月の休養明けで迎えた25戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、卯月賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月11日、中2週で迎えた26戦目は、アルクツールス賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた27戦目は、東京スポーツ賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。