グレイトセイヴィア(2004年生、母マトリズム)
Great Savior
2004.04.21
グレイトセイヴィア(2004年4月21日)は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「偉大なる救世主」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル(当時10歳)と交配したマトリズムが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は(有)谷川牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方27戦9勝2着2回。2009年のおおとりオープン(ハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
2歳のとき、谷川牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。
石毛善彦厩舎(美浦)へ入厩。
3歳(2007年)
1月21日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬(中山芝1600m 外回り 晴/良)に出走。馬体重は476kg。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。
2月24日、中4週で迎えた2戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利(中山ダート1200m 晴/不良)に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。
4月1日、中4週で迎えた3戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利(福島ダート1700m 晴/重)に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。
8月5日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利(新潟ダート1200m 晴/重)に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡初広騎手(1戦0勝)。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切ったが、4着に終わった。
9月16日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利(中山ダート1200m 晴/良)に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手(2戦0勝)。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。
9月29日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利(中山ダート1200m 小雨/良)に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手(3戦0勝)。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。
11月26日、中7週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳(大井ダート1200m 晴/良)に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
12月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳(大井ダート1400m 晴/良)に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手(1戦0勝)。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリックフィオーレを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。
12月30日、中2週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた9戦目は、一般C1五六(大井ダート1400m 雨/不良)に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手(2戦1勝)。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したゼンシンゼンレイを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。
4歳(2008年)
1月15日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の一般C1五 C2三(大井ダート1400m 晴/良)に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手(3戦1勝)。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドビスティーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。
2月18日、中4週で迎えた11戦目は、スプリングタイム特別(大井ダート1200m 晴/良)に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手(4戦2勝)。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
3月13日、中2週で迎えた12戦目は、春雷特別(大井ダート1600m 内回り 晴/良)に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手(5戦2勝)。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のイーグルショウに2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。
4月10日、中3週で迎えた13戦目は、北極星賞(大井ダート1600m 内回り 雨/不良)に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手(6戦3勝)。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったブルーホークに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。
5月16日、中4週で迎えた14戦目は、イーバンク銀行賞(大井ダート1600m 内回り 晴/良)に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手(7戦3勝)。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るイーグルビスティーを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って優勝
6月6日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、万緑賞(大井ダート1600m 内回り 晴/重)に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手(8戦4勝)。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブレイブスピリットに2馬身の差をつけて制した。
10月27日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた16戦目は、カノープス賞(大井ダート1600m 内回り 曇/稍重)に出走。鞍上は10戦連続で戸崎圭太騎手(9戦5勝)。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミヤコフラッシュをハナ差だけ差し切って久しぶりの実戦をモノにした。
12月2日、中4週で迎えた17戦目は、神楽賞(大井ダート1600m 内回り 曇/重)に出走。鞍上は11戦連続で戸崎圭太騎手(10戦6勝)。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルターズグレードに1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。
5歳(2009年)
1月1日、中3週で迎えた18戦目は、迎春賞(川崎ダート1600m 晴/良)に出走。鞍上は12戦連続で戸崎圭太騎手(11戦7勝)。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。
4月9日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、朧月賞(大井ダート1600m 内回り 晴/良)に出走。鞍上は13戦連続で戸崎圭太騎手(12戦7勝)。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
5月11日、中4週で迎えた20戦目は、エメラルド賞(大井ダート1600m 内回り 曇/稍重)に出走。鞍上は14戦連続で戸崎圭太騎手(13戦7勝)。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。
6月1日、中2週で迎えた21戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、万緑賞(大井ダート1800m 晴/不良)に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。
7月9日、中4週で迎えた22戦目は、’09スターライトカップ(大井ダート1600m 内回り 曇/良)に出走。鞍上は戸崎圭太騎手(14戦7勝)。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイニシュモアに2馬身の差をつけて8勝目をマークした。
7月22日、中1週で迎えた23戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、ハンデS3のサンタアニタトロフィー(大井ダート1600m 内回り 曇/不良)に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。
9月17日、中7週で迎えた24戦目は、デイリースポーツ賞(大井ダート1400m 晴/良)に出走。鞍上は戸崎圭太騎手(15戦8勝)。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のブルータブーをクビ差振り切って9勝目をマークした。
10月22日、中4週で迎えた25戦目は、’09ムーンライトカップ(大井ダート1600m 内回り 曇/良)に53kgの軽斤量で出走。鞍上は町田直希騎手(1戦0勝)。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。
11月5日、中1週で迎えた26戦目は、’09メトロポリタンノベンバーカップ(大井ダート1800m 曇/稍重)に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手(2戦0勝)。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。
12月1日、中3週で迎えた27戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ゆりかもめ賞(大井ダート1400m 晴/重)に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。
12月31日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン(大井ダート1600m 内回り 晴/良)に53kgの軽斤量で出走。鞍上は戸崎圭太騎手(16戦9勝)。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。
6歳(2010年)
2月2日、中4週で迎えた29戦目は、’10ウインタースプリント(大井ダート1200m 晴/不良)に53kgの軽斤量で出走。鞍上は町田直希騎手(3戦0勝)。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。
3月2日、中3週で迎えた30戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、オフト新潟賞(大井ダート1600m 内回り 曇/不良)に出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。
6月3日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、’10メトロポリタンジューンカップ(大井ダート1200m 晴/良)に出走。鞍上は戸崎圭太騎手(17戦9勝)。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。
7月1日、中3週で迎えた32戦目は、’10スターライトカップ(大井ダート1600m 内回り 曇/稍重)に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手(18戦9勝)。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。
7月28日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー(大井ダート1600m 内回り 晴/良)に53kgの軽斤量で出走。鞍上は町田直希騎手(4戦0勝)。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。