パルジファル（2003年生、母エリザベスローズ）

パルジファル（2003年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アーサー王の聖杯伝説に登場する人物」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したエリザベスローズが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦2勝、地方20戦8勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ブルードメヤによって1億3,440万円で落札された。

柏原誠路厩舎（園田）へ入厩。

4歳（2007年）

4月3日、デビュー戦は田中学騎手を鞍上に据えて、4歳以上D9二（園田ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は518kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヤマカツアキレスに約11馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

4月17日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた2戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上D7二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダンツシンガーに約11馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに23kg減らして迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

10月8日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

5歳（2008年）

3月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

4月26日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルブリアーをクビ差振り切って制した。

6月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

10月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

6歳（2009年）

1月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

3月1日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

4月4日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のスズノマグマに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6月7日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月17日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

10月25日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

11月30日、中4週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、冬木立賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のケイアイゲンブを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月31日、中3週で迎えた21戦目は、カウントダウン2010賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したザンスデヤンスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7歳（2010年）

1月18日、中2週で迎えた22戦目は、初夢賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のジンリュウをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月19日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、八丈島フリージア賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

4月8日、中2週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた24戦目は、北斗七星賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた25戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、犬吠埼特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るジュピタープリンスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて7勝目を手中に収めた。

8月10日、中2週で迎えた26戦目は、ファビィレイン特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月21日、中5週で迎えた27戦目は、長月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったエスケイゴーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8歳（2011年）

1月6日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤー特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のテンダンに2馬身半の差をつけて8勝目をマークした。

2月8日、中4週で迎えた29戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、マルチフレンド特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のポリティカルパワーを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

7月5日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた30戦目は、夏雲特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったナンテカに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月16日、中5週で迎えた31戦目は、週刊女性賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた32戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

10月17日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の陽月特別（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るキープザチェンジを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

9歳（2012年）

2月28日、約4か月半の休養明けで迎えた34戦目は、白富士特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したツキノテンシにクビ差届かず2着となった。

3月20日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の春分の日特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた36戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、’12ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた37戦目は、皐月盃（船橋ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。