エイシンスポッター（2019年生、母マーゼリン）

エイシンスポッター（2019年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+見張り」。毛色は栗毛。種牡馬のエイシンヒカリ（当時8歳）と交配したマーゼリンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は木田牧場。2023年のオーシャンステークス(G3)で3着に入った他、2023年の京阪杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、平井克彦から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

11月6日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

3歳（2022年）

1月8日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

3月13日、中8週で迎えた4戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

5月22日、中9週で迎えた5戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のイラーレに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で角田大河騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトリップトゥムーンを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

9月4日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの宗像特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田大河騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルカチョウを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月22日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田大河騎手（4戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月11日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの知立ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田大河騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したマッドクールを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月28日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの2022ファイナルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田大河騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヨシノイースターをアタマ差振り切って4勝目をつかんだ。

4歳（2023年）

3月4日、中8週で迎えた12戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で角田大河騎手（7戦4勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

5月7日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で角田大河騎手（8戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて前にいた15頭をごぼう抜きし、最後は2着のスノーテーラーに1馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

7月2日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で角田大河騎手（9戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月10日、中9週で迎えた15戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で角田大河騎手（10戦5勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で角田大河騎手（11戦5勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に終わった。

11月26日、中7週で迎えた17戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で角田大河騎手（12戦5勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

12月23日、中3週で迎えた18戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で角田大河騎手（13戦5勝）。17頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

5歳（2024年）

3月24日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は15戦連続で角田大河騎手（14戦5勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。